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この記事では、海外駐在経験のある著者が、
- 海外赴任を目指している
- 海外赴任のためにはどのくらいのTOEICスコアが必要なのか
- 海外赴任で困らないための勉強法を知りたい
といった方向けに、海外赴任に必要なTOEICスコアと海外赴任のための勉強法について解説していきます。
結論から言うと、海外で仕事をするためには最低でもTOEIC800点以上の英語力を保有しているべきだと考えています。
また、海外赴任で困らないための対策としては、TOEIC800点以上とって英語基礎力つけることと瞬間英作文等によるアウトプット訓練が有効です。
【筆者について】
英語圏海外駐在経験5年の経理マンです。
【経歴・資格など】
・TOEIC500点から945点までスコアアップし、20代で海外赴任の機会を得る。
・現在は日常的にビジネスで英語を使用。
・簿記1級保有者。
客観的なデータから見る海外赴任に必要なTOEICスコア
1.TOEICが出しているデータ
海外部門の社員に期待するTOEICスコアは570~810点
TOEIC公式がTOEICの活用事例として発表しているデータの中に、海外部門の社員に期待するTOEICスコアは570~810点であるとの情報があります。
出典:IIBCホーム >【公式】TOEIC Program 公式】> 【活用事例】海外出張や赴任の基準
海外赴任者の選抜の要件となる平均スコアは635点
また、「海外赴任者の選抜にTOEICスコアを利用しているか」という企業への質問について、下記のようなデータが発表されています。
出典:IIBCホーム >【公式】TOEIC Program 公式】> 【活用事例】海外出張や赴任の基準
海外赴任者の選抜にあたりTOEICを利用している・利用する可能性がある企業が6割ほどあることを考慮すると、海外赴任を狙うならやはりTOEICで高得点をとっておく必要があることがわかりますね。
ちなみに要件とされるスコアの平均は635点となっています。
2.PRESIDENT ONLINEの記事
PRESIDENT ONLINEの記事に海外赴任者のTOEICスコアが載っていました。
分布は下記の通りです。
約半数が800点未満となっている一方で、800点以上の海外赴任者も30%以上いることがわかります。
海外駐在で苦労するTOEIC高得点の特徴 出典:PRESIDENT ONLINE
前項のTOEICが発表しているスコア情報と大体整合性が取れているような分布になっていると思います。
著者が考える海外赴任に必要なTOEICスコアと海外赴任で困らないための勉強方法
1.著者が海外赴任に必要と考えるスコアはTOEIC800点以上
私が実際に海外赴任をして英語で苦労した経験から言うと、最低でもTOEIC800点以上の英語基礎力はつけておくべきだと考えています。
これからその理由を説明していきます。
①英語の基礎力がしっかりしていないと適応するのに時間がかかる
前出の表を再掲しますが、TOEIC800点は「レベルB:どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」のほぼ中間点に位置するスコアです。
英語を仕事で使うなら、このくらいはあって然るべきですし、自分の経験からも実際に必要だと考えています。
出典:IIBCホーム >【公式】TOEIC Program 公式】> 【活用事例】海外出張や赴任の基準
言語学習においては、インプットされていない内容を認識することはできません。
また、インプットされていない情報は当然アウトプットすることもできません。
その点、TOEIC800点以上を取れていれば、最低限の語彙や必要な文法知識は備えているので、海外赴任しても現地従業員が言っていることが全くわからないということは起こらないはずです。
あとは、現場で揉まれながら業務上必要な語彙や表現を補強していくことで、半年〜1年後くらいにはルーティンの業務は普通にこなせるようになると思います。
逆に、英語力が十分でないと、英語が理解できるようになる=スタートラインに立つまでに時間がかかってしまいますので、適応するのにより時間がかかってしまいます。
②英語基礎のインプットを海外に来てからやるのは機会損失
現実的な問題として、日本にいながらいきなり仕事で困らない英語のアウトプット能力=英会話力をつけるのはなかなか難しいと思います。
しかし、英語のインプットはTOEICや英検を受験することで日本にいてもしっかり行うことができます。
そのインプットの最低ラインがTOEIC800点ということです。
海外赴任先では英語をアウトプットとして使う機会がたくさんありますが、インプット不足でそれを活かせないのは本当にもったいないことです。
海外赴任を狙っているなら、日本にいるうちに最低限の英語のインプットは済ませておいて、海外赴任できたら、そのアウトプットの機会をすぐに活かせるようにしておく方が効率的なのです。
2.海外赴任で困らないための勉強法とアドバイス
①TOEIC800点以上の取得を目指す
前述の通り、海外赴任を目指す方はTOEIC800点以上を取りましょう。
TOEIC800点以上あれば、英語基礎力がつき、海外赴任の選定時にも名前が上がりやすくなりますので、一石二鳥です。
なお、TOEIC800点以上を取るためには、8割程度正答する必要があります。
TOEIC 800点台を取るのに必要なこととしては、
といった点があります。
TOEIC800点を取るための勉強法の詳細は下記ページで説明していますので、ぜひ参照してください。
②瞬間英作文で口を英語に慣らしておく
瞬間英作文を使い、口を英語に慣らす訓練をしておきます。
この本では見開き左側に日本語文、右側に英文が載っています。
本の案内でも説明されていますが、勉強方法は次の通りです。
①日本語文を見て英文作成
→1英文あたり、10秒以内に回答することを目指します。
②英文を見て答え合わせ
→学習を始めたばかりで①で答えが思い浮かばなそうであれば、すぐに英文を確認してしまっても問題ありません。
③英文を口に落ち着ける
→先ずは英文を見ながら、なめらかに言えるまで繰り返します。
→次は英文を見ないで、なめらかに言えるまで繰り返します。
④①〜③を繰り返し、最終的には全てのフレーズを10秒以内に英文化できるようにします。
以上を行うことで、頭の中に英文フレーズのストックができ、また、口が英語を話すということに慣れてきます。
このとき、文を暗記するというよりも、文の構造を覚えるという意識で行うようにしてください。
余裕があれば、オンライン英会話で実践的なアウトプットの機会を設けても良いと思います。
なお、瞬間英作文は海外赴任後でも英会話力を鍛えるために使えます。
業務上の支障がなくなる英会話レベルに到達するまでは続けていきましょう。
まとめ
まとめになります。
【客観的なデータから見る海外赴任に必要なTOEICスコア】
【著者の考える海外赴任に必要なTOEICスコア】
【海外赴任で困らないための勉強法とアドバイス】
実際にTOEIC800点未満でも海外赴任している方も多いと思うので、TOEIC800点以上という基準が高すぎると感じる方もいるかもしれません。
ただ、実際に現地従業員とよくコミュニケーションを取り議論しながら仕事を進めていこうと思ったら、やはり最低でもTOEIC800点以上は必要だというのが、私の経験からの意見になります。
海外赴任を希望している方は、TOEIC800点を取得して瞬間英作文で訓練することで、いつでも海外赴任できるよう準備を整えておきましょう。