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この記事では、TOEIC初回受験500点から900点台を取得できた著者が、
・最近TOEICのリスニングのスコアが伸びない
・Part3・4まで集中力が続かない
といった方のためにリスニングスコア別に教材や勉強法を紹介していきます。
TOEICにはスコアレベル別に適した勉強法があり、適切でない勉強をしてしまうとスコアが頭打ちになってしまいます。
これから私が実際に使用した教材や勉強法をリスニングスコアレベル別に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
【筆者について】
英語圏海外駐在経験5年の経理マンです。
【経歴・資格など】
・TOEIC500点から945点までスコアアップし、20代で海外赴任の機会を得る。
・現在は日常的にビジネスで英語を使用。
・簿記1級保有者。
TOEICリスニングのスコアを決める重要な要素4つ
私は、TOEICのリスニングのスコアは以下の4つの要素の複合で決まると考えています。
- 単語力
- 文法力
- リスニング力
- TOEIC慣れ
①の単語力は全ての基礎なので、TOEICのPart全てに必要な能力です。
②の文法力は、リスニングの内容を正しく理解するために必要な能力です。
③のリスニング力は、そのままの意味ですが、①と②の土台がないと伸びない能力です。
④のTOEIC慣れは、TOEICという試験にいかに慣れているかという点です。
自身の経験も踏まえ、リスニングスコア別に受験者の各要素のレベル感を分析すると次の通りになります。
リスニングスコア |
①単語力
|
②文法力
|
③リスニング力
|
④TOEIC慣れ
|
---|---|---|---|---|
5〜270点 |
×
|
×
|
×
|
×
|
275〜370点 |
○
|
○
|
○
|
○
|
370〜495点 |
○〜◎
|
○〜◎
|
○〜◎
|
◎
|
以降、この4つの観点を中心にリスニングスコア別のおすすめ勉強法と教材を解説していきます。
TOEICリスニングスコア別おすすめ勉強法・教材
リスニングスコア5~270点の方向けのおすすめ勉強法・教材
リスニングスコア5~270点の方の現状把握
リスニングスコア5~220点がどのくらいのレベルなのか、TOEICが公式に解説している内容を確認してみましょう。
TOEICの公式認定証によると、TOEICリスニング5~220点の方は次のような傾向があるとのことです。
出典:IIBCホーム >【公式】TOEIC Program 公式】> レベル別評価の一覧表
この解説によれば、リスニング5~270点の方は残念ながら、単純明快な場面以外はほとんど英語が聞き取れないレベルということになります。
要素別勉強法①単語力
リスニング5~270点の方は、基礎的な単語力が不足しています。
英単語の意味がわからなければ、どれだけ複雑な文法を理解していたとしても、文章やリスニングの内容を理解することはできません。
単語力は全ての基礎となる英語力になりますので、地味な作業ですが、さぼらないようにしていきたいですね。
リスニング5~270点の方におすすめの教材は「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」 になります。
銀のフレーズは「最短ルートで600点」との宣伝文句の通り、600点を目指している人向けの単語帳です。TOEICで300〜500点くらいの初学者を対象としています。
基礎の400語、頻出の300語、必須の200語、発展の100語の構成になっており、最頻出にして最重要単語1000語を頻出フレーズに凝縮した内容となっています。
本書の単語をマスターすれば、TOEICに必要な基礎語彙力はしっかりつけられます。
要素別勉強法②文法力
リスニングのスコアをあげるという意味では、この段階では文法にまだ力を入れる必要はないと思います。
まずは、TOEICに頻出の英単語を覚えることに注力しましょう。
勿論、英文法は大事です!
ですが、まずは英単語を覚えることを優先した方が内容もわかるようになってスコアもあがりますし、勉強のモチベーションが保ちやすいと思います。
要素別勉強法③リスニング力
リスニング5~270点の方は、まずは「初心者特急パート1・2」をやり込みましょう。
Part1・2に内容が限られていますが、TOEICのトータルスコアが200〜400点の初心者を対象に作られた教材で、本のボリュームもそこまで大きくないので、取り組みやすいと思います。
また、TOEICで頻出の単語も多く掲載されていますので、語彙力の強化にも使えるはずです。
もし、この教材で十分に聞き取りができないと感じた場合には、英単語の絶対量が不足している可能性が高いです。
この場合、単語帳に戻るのもありですが、より効率的なのは、この教材に出てきた知らない単語を片っ端から覚えていくことです。
このようにすれば、当たり前ですが教材のリスニング内容をきちんと理解することができるようになります。
「ただの暗記で意味がない」という風に感じるかもしれませんが、リスニングはこの暗記の積み重ねだと私は理解しています。
つまり、聞こえてきた音声を脳が記憶している内容と照合できることが、英語が聞き取れるということです。
リスニングを伸ばす近道は、頭の中にこういった表現のストックをためることだと思いますので、だまされたと思って、まず1冊を完璧にしてみてください。
ちなみに「聞き流すだけで英語が聞き取れるようになる」といった教材がありますが、知らない表現、知らない単語は絶対に聞き取れませんので、「聞き流すだけで~」という宣伝文句はあまり信用しない方がいいと思います。(ある程度のレベルの方が英語を聞き流すのには効果はあると思いますが)
要素別勉強法④TOEIC慣れ
最後に、「テスト慣れ」についてです。
リスニング5~270点の方は、TOEICリスニングパートのテスト形式にまだまだ慣れていない方が多いと思います。
例えば、
という経験をされている方も多いと思います。
この辺りは何度も受験する中で、集中力の持続方法だったり、時間配分を自分の中で構築していけばいいのであせらずに行きましょう。
リスニングスコア275~370点の方向けのおすすめ勉強法・教材
リスニングスコア275~370点の方の現状把握
リスニングスコア275~370点がどのくらいのレベルなのか、TOEICが公式に解説している内容を確認してみましょう。
TOEICの公式認定証によると、TOEICリーディング275~370点の方は次のような傾向があるとのことです。
出典:IIBCホーム >【公式】TOEIC Program 公式】> レベル別評価の一覧表
この解説によれば、リスニング275~370点の方は、全ての項目について基礎的な能力は既に習得していると言える段階にあります。
リーディングでもある程度のスコアが取れていれば、トータルで700点を超えてくる方も出てくるでしょう。
基礎はしっかりできている段階なので、自身の経験からも正しく地道に勉強すれば点数が伸びやすい時期と言えます。
要素別勉強法①単語力
リスニング275~370点の方は、基礎的な英単語はカバーできており、リスニングが全く聞き取れないということはないと思います。
とは言え、知らない単語が音声で流れると「よくわからなかった。。。」ということが起きたりしていると思いますし、まだまだ継続的に語彙数を増やしていかなければいけない段階です。
おすすめの教材は、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」 になります。
この本までマスターできれば、TOEICのリスニングで知らない単語に出くわすようなことはほぼなくなりますので、純粋にリスニングに集中できるようになります。
600点レベル 助走の400語
730点レベル 加速の300語
860点レベル 飛躍の200語
990点レベル 頂点の100語
※その他重要語句なども合わせると、合計で1,400語の重要単語
金のフレーズはTOEICトータルスコアで600点以上を目指している人向けの単語帳です。
TOEIC高得点に必須の1,000英単語を掲載しています。
リスニング275~370点の方は、まずは730点、できれば860点レベルの単語まで押さえましょう。
本書の単語をマスターすれば、TOEIC高得点取得に必須な語彙力はしっかりつけられます。
要素別勉強法②文法力
リスニング275~370点の方は、この段階では英語をより正確に理解するため、文法にも力を入れましょう。
まずは、TOEICに頻出の英文法を覚えていきます。
もちろん、英文法を理解することはリーディングパートでの点数アップにもつながります。
おすすめの教材は、「出るとこ集中10日間! TOEIC(R)テスト 文法編」です。
これで文法知識を整理しましょう。
なお、この教材はTOEICトータルスコアで600点を目指す方向けに書かれたものですので、ある程度勉強が進んでくれば簡単に感じるようになると思います。
そのレベルまで到達したら、「新TOEIC TEST 文法特急」に進みましょう。
「新TOEIC TEST 文法特急」はTOEIC 550点以上を目指す方を対象に作られています。
下記の通りの構成となっており、他の「特急シリーズ」同様コンパクトにまとまっています。
初級編 まずは550点
中級編 しっかり730点
上級編 目指せ!900点超
余裕のある方は上級編まで取り組んでも良いと思います。
書籍のサイズも小さく持ち運びに便利なので、通学通勤時などの隙間時間を使って勉強することができます。
要素別勉強法③リスニング力
リスニング275~370点の方は、リスニングのテクニックを学ぶために次の教材をやってみてください。
本書では各セクション別に即効性のあるテクニックが紹介されています。
特にリスニングセクションのテクニックについては即効性があります。
どこに集中力を割けばいいのかが明確になり、集中力の節約になります。
もし、この教材で十分に聞き取りができないと感じた場合には、必要なレベルの英単語が不足している可能性が高いですので、引き続き単語力の強化に取り組みましょう。
要素別勉強法④TOEIC慣れ
リスニング275~370点レベルの方は、TOEICのテスト形式にもだいぶ慣れてきていると思います。
少なくともTOEICリスニングでどのような種類の問題が出題されるのか、実際の試験の感覚は大体把握できていると思います。
とは言え、個人的な経験から言いますと、
といったようにまだまだ様々な葛藤があるイメージです。
集中力もそれなりに持続するようになってきたところで油断すると上記のように痛い目を見ますので、落ち着いて問題に臨むことを心がけましょう。
リスニングスコア375点以上の方向けのおすすめ勉強法・教材
リスニングスコア375点以上の方の現状把握
リスニングスコア375点以上がどのくらいのレベルなのか、TOEICが公式に解説している内容を確認してみましょう。
TOEICの公式認定証によると、TOEICリスニング375点以上の方は次のような傾向があるとのことです。
出典:IIBCホーム >【公式】TOEIC Program 公式】> レベル別評価の一覧表
リスニング375~495点の方は、相当程度のリスニング能力を習得しており、少なくとも中級者以上のレベルに達していると言えます。
外国の方とコミュニケーションをとるのに必要な最低限のリスニング能力は保持していると言えます。
将来的に英語でコミュニケーションを取れることを目指しているのなら、到達しておきたいレベルです。
ただ、自身の経験と周りの話を聞いている感じでは、この段階になると、なかなか点数が伸びてこないです。
テ
TOEIC700~800点台を取れればOKという方は問題ないかもしれませんが、900点台を目指す方は、ここから更に地道に実力をあげていくしかありませんので結構辛い時期になります。
要素別勉強法①単語力
リスニング375点以上の方は、リスニングで知らない単語が出てくることはほぼなくなっていると思います。
英単語のためだけの勉強は効率がよくありませんので、教材で知らない英単語に出くわした際に新たに覚えるくらいでちょうど良いでしょう。
強いて言えば「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」 の最高レベルである、「860点レベル 飛躍の200語」と「990点レベル 頂点の100語」くらいは押さえておいていいかもしれません。
600点レベル 助走の400語
730点レベル 加速の300語
860点レベル 飛躍の200語
990点レベル 頂点の100語
※その他重要語句なども合わせると、合計で1,400語の重要単語
要素別勉強法②文法力
文法力もリスニングに支障のないレベルになっていると思います。
英単語と同様、リスニングに関しては、これ以上の英文法の勉強は効率がよくありません。教材で知らない表現に出くわした際に新たに覚えるくらいでちょうど良いです。
ただし、リーディングに関しては、より高得点を取るために落としてはいけない問題を中心に解いていく必要がありますし、ひっかけ問題でもったいない失点をしないようにしなければいけません。
リーディングのスコア別勉強については、別記事で解説しています。
リンク:リーディングスコア別
要素別勉強法③リスニング力
リスニング375点以上レベルの方は、更にレベルの高い教材に進みましょう。
TOEIC800点以上を目指している方は、基本レベルの問題は絶対に落としてはいけません。
TOEIC900点以上を目指している方は、ひねりが入った応用問題にも対応できるようにし、リスニングは100問中95問を正解することを目標にすべきです。
そのためにTOEICリスニングに特化した教材に取り組みます。
おすすめの教材は、「究極のゼミ シリーズ」です。
上記の教材では、TOEIC800点台・900点台を狙うなら落としてはいけない問題の解法や解答テクニックが紹介されています。
もちろん即効性のあるテクニックもありますが、このレベルになると純粋なリスニング力が試されるような問題もありますので、地道に知識と実践の蓄積を重ねていきましょう。
また、アルクの教材専用アプリでリスニングの速度を調整できますので、好みに応じて設定してみてください。
ちなみに著者は900点台を狙っていた際には2倍速で聞いていました。
2倍速で聞いた後に他の問題集を解くと音声が遅く感じ、余裕を持ってリスニングすることができるようになりますので、一度試してみてください。
また、リスニング375点以上の方が更にスコアを伸ばす上で重要になってくるのが演習です。
模試形式の教材を用意して、実際に45分通しでリスニング試験をやってみるという勉強方法をおすすめします。
リスニングの教材で単発の問題を聞き取るのと、本番同様に45分通しでリスニングを聞き取り続けるのとでは全く難易度が違ってきます。
より実際に近い形で勉強することで本番での緊張感の緩和につながり、余裕をもって試験に臨めるようになります。
実戦形式の演習と本番の受験を重ねて、更にTOEICに慣れていきましょう。
演習におすすめの教材は「TOEIC公式問題集」です。
要素別勉強法④TOEIC慣れ
リスニング375点以上レベルの方は、TOEIC受験経験が豊富な方が多い印象です。
個人的な経験では、リスニングの勘所もわかってきて、集中力も45分間しっかり持続できるようになっていると思います。
あとは小手先のテクニックに頼れない問題を取りこぼさないようになれば、リスニングスコア450点以上が取れるのもそう遠くありません。
まとめ
まとめになります。
以下の要素毎に、リスニングスコア別のおすすめ勉強法と教材を解説しました。
- 単語力
- 文法力
- リスニング力
- TOEIC慣れ
各リスニングスコア別のポイントをまとめると次のようになるかと思います。
・リスニングスコア5~270点の方
→単語力を強化し、内容を聞き取れるようにする
・リスニングスコア275~370点の方
→単語力の更なる強化、文法の確認により、基本問題を解けるようにする
・リスニングスコア375点以上の方
→応用問題に対処できるようにする
各レベルにあった教材と勉強法を用いてしっかり勉強することで、TOEICスコアは着実に上昇していきますので、焦らずに勉強を進めていきましょう。
・リスニング中に集中力が切れてしまった。。
・リスニング中にマークシートの回答がずれてしまって焦った。